FXテクニカル指標の1つであるGMMAとその手法

FX初心者の頃は、移動平均線をチャート上に表示させても、その本来の意味が分からなかったり、現在のチャート上の価格が、強気相場なのか弱気相場なのか、判断がつかないものです。

そんなFX初心者に対して、便利な移動平均線があります。その名もGMMA。筆者である私も、FX初心者の頃は、GMMAにお世話になりました。今回は、そのGMMAについて、解説します。

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GMMAとは

GMMA

(画像1)ポンド円30分足のチャートに表示したGMMA

GMMAとは、オーストラリアのDaryl Guppy(ダリル・グッピー)氏が考案した有名なテクニカル指標。Guppy Multiple Moving Averageの頭文字を取って、GMMAと呼びます。

日本語では、複合型移動平均線と言います。短期のEMA(指数平滑移動平均線)6本と、長期のEMA6本、計12本のEMAを同時にチャート上に表示するのが特徴

チャート上にGMMAを表示させれば、誰もがGMMAのテクニカル指標だと分かるくらい、特徴的なチャートになります。ちなみに、どの通貨ペアでも、どの時間足に対しても使用可能です。

FXにおけるGMMAの設定

GMMAの設定

(画像2)GMMAの設定

FXにおいては、GMMAのインジケーターの初期設定を使うのが一般的

短期線は、3EMA、5EMA、8EMA、10EMA、12EMA、15EMAの合計6本の指数平滑移動平均線を使います。

長期線は、30EMA、35EMA、40EMA、45EMA、50EMA、60EMAの合計6本の指数平滑移動平均線を使います。

GMMAにはFXのチャートのトレンドを測る機能がある

GMMAは、12本のEMAを表示しただけのものです。複数のEMAを表示しているため、トレンドの方向、強さ等を測る機能があります。

GMMAの長期線6本のEMAを見てトレンドの方向を測定する

右上がりのGMMA長期線

(画像3)右上がりのGMMA長期線

画像3は、ポンド円1時間足のチャートです。そのチャートに、GMMAの長期線6本を水色のラインで表示しました。

長期線は、全て右肩上がりになっています。つまり、このポンド円1時間足のチャートは、画像3の黄色の矢印間では、上昇トレンドであると言えます。

右下がりのGMMA長期線

(画像4)右下がりのGMMA長期線

画像4は、ポンド円1時間足のチャートです。そのチャートに、GMMAの長期線6本を水色のラインで表示しました。

長期線は、全て右肩下がりになっています。つまり、このポンド円1時間足のチャートは、画像4の黄色の矢印以降では、下降トレンドであると言えます。

GMMAにおける12本のEMAの並び順を見て、トレンドの強さを測定する

GMMAの並び順

(画像5)GMMAの並び順

上昇トレンドの場合、上から、3EMA、5EMA、8EMA、10EMA、12EMA、15EMA、30EMA、35EMA、40EMA、45EMA、50EMA、60EMAという順番にEMAが並びます。下降トレンドの場合は並び順が逆です。即ち、下から、3EMA、5EMA、8EMA、10EMA、12EMA、15EMA、30EMA、35EMA、40EMA、45EMA、50EMA、60EMAになります。

この並び順の場合、トレンドは強いトレンドであると言えますが、一時的にトレンドが弱まった場合は、短期線である3EMA、5EMA、8EMA、10EMA、12EMA、15EMAの並び順が変わったり、ほぼ同じ値になったりします。

GMMAの短期線と長期線の隙間を見て、トレンドの強さを測定する

GMMAの隙間

(画像6)GMMAの隙間

GMMAの短期線と長期線の間の隙間が広ければ、強いトレンドを示し、隙間が狭ければ、弱いトレンドを示します。画像6で黄色で塗りつぶした部分が、短期線と長期線の間の隙間を指します。

これは、上昇トレンドであっても、下降トレンドであっても、どちらの場合でも同じです。

FXでGMMAを使った手法

FXにおいて、GMMAを使う手法はいくつかあります。トレンドの強弱によって、使い方が異なります。

強いトレンドが発生している場合のGMMAを使ったトレード手法

GMMAの強いトレンド

(画像7)GMMAの強いトレンド

【強いトレンドが発生している条件】

  • 上昇トレンドの場合はGMMAの長期線が右肩上がり、下降トレンドの場合はGMMAの長期線が右肩下がりになっていること。但し、暴騰、暴落の場合は除きます。
  • GMMAの長期線6本がほぼ等間隔であること。拡散も収束もしていないことが重要です。
  • GMMAの短期線は、長期線と同様に、6本のEMAがだいたい等間隔で、上昇トレンドであれば右肩上がり、下降トレンドであれば右肩下がりになっていること。時々、短期線が多少潰れるのは問題ありません。

上記の場合、強いトレンドが発生していると考えることができます。

この場合、上昇トレンドであれば、順張りのロング(買い)。下降トレンドであれば、順張りのショートでエントリーします。エントリーのタイミングは、ローソク足がGMMAの短期線の中でも短期のEMA(3EMAや5EMAや8EMA)に当たった位置にすると良いでしょう。3EMAか5EMAか8EMAかは、好みで構いません。

強気相場だと判断した場合のEXIT(利益確定もしくは損切り)は、ローソク足の実体が、15EMAを跨いだ部分。つまり、上昇トレンドであれば15EMAを割った位置で、下降トレンドであれば15EMAを超えた位置です。

30EMAタッチ

(画像8)30EMAへのタッチ

もう少し様子を見たい場合は、ローソク足が30EMAに当たった位置で、利益確定もしくは損切りをすると良いです。画像8でいえば、黄色の矢印部分になります。

通常のトレンドが発生している場合のGMMAを使ったトレード手法

GMMAの通常トレンド

(画像9)GMMAの通常トレンド

【通常のトレンドが発生している条件】

  • 上昇トレンドの場合はGMMAの長期線が右肩上がり、下降トレンドの場合はGMMAの長期線が右肩下がりになっていること。但し、暴騰、暴落の場合は除きます。
  • GMMAの長期線6本がほぼ等間隔であること。拡散も収束もしていないことが重要です。

価格が、GMMAの長期線と交差した位置でエントリーします。つまり、上昇トレンドであればロング、下降トレンドであればショートでエントリーします。

この場合、GMMAの長期線と交差した位置は、押し目として捉えることができます。EXIT(利益確定もしくは損切り)は、レートが60EMAを跨いだ部分にするのが無難でしょう。

レンジの場合のGMMAを使ったトレード手法

GMMAのレンジ

(画像10)GMMAのレンジ

GMMAは、レンジに弱いという弱点があります。GMMAのレンジとは、上記のようにトレンドが発生していない状態のこと。

具体的には、GMMAの短期線と長期線が交互に入れ替わる場合を指します。

レンジ圏では、GMMAを用いたFXトレードは避けた方が良いですが、レンジの中でも、特定の条件を満たしている場合は、一応トレードすることが可能です。

【特定の条件】

  • GMMAの長期線が収束していること。つまり、目視でGMMAの長期線を見ると、6本のEMAが潰れているように見えること。具体的には、画像10の黄色の丸のような部分を指します。
  • GMMAの短期線が拡散していくこと。急落や急騰ではなく、徐々に拡散するのが望ましい。

GMMAにおけるレンジが崩れると、GMMAにおけるトレンドが発生します。リアルタイムでチャートを見ていると、騙しもあるため、GMMAのレンジが崩れたか否かを判断するのは、GMMAだけ見ていると、結構難しいという欠点があります。

しかしながら、レンジが崩れた場合の利益確定の位置は、トレンドがどこまで発生するか不明のため、15EMAに当たった位置にするのが無難だと思います。強いトレンドが発生したことを考えれば、30EMAにタッチした位置で利益確定でも問題ないでしょう。

GMMAに関する動画

GMMAに関する内容を動画で見たい場合は、以下をご覧ください。

【FX】初心者にオススメのGMMA(複合型移動平均線)【初心者入門動画17】
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